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糖分のカットしすぎはかえってよくない?

糖分 糖尿病やその前兆である高血糖になると、まず行うべきは食事療法とされています。 カロリーの高いものや甘いもの、食べ過ぎなどに注意し、常に血糖値を意識することが必要になってきます。

そのせいか、糖分を極端に恐れ、避ける人もいますが、摂取量を減らしすぎるとかえって体によくないということをご存知でしょうか。

ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源!

糖分は人体にとって大切なエネルギーの源です。 しかし、脳の唯一のエネルギーになるということを知らない人は意外に多いようです。 肉体的、精神的に疲労を感じると頭がボーッとしたり、甘いものが欲しくなったという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

これこそが脳がパワー不足になっている証拠なのです。 血糖値を下げようとしてむやみに糖分をカットしてしまうと、常に頭が働かなくなり、判断力が低下したりイライラしやすくなるなどの弊害が起こってくる可能性もあります。

脳が一日に消費するエネルギーは、体全体で100%とした時、実に18%を占めるといわれています。 ブドウ糖だけで見てみれば、46%を脳だけで使っているのです。 これは脳のエネルギー源がブドウ糖に限られているため。

しかも、何もしなくても一日に120gものブドウ糖が必要というのですから、糖分が不足すればどうなるか、容易に想像できるのではないでしょうか。 ちなみに、120gのブドウ糖の目安は、女性用の茶わんでご飯を3杯くらいです。

糖分の持つこんな効果

脳はエネルギーが不足すると自衛のために体の各部位に指令を出します。 特にブドウ糖は自分が使う分を確保しようと、全身の細胞がブドウ糖を取り込めないよう、インスリンに反応しなくなるようにしてしまいます。 つまり、高血糖の人にとっては逆効果になる可能性もあるということ。

砂糖のカロリーは他の食べ物に比べて特に高いというわけではありませんし、GI値(ブドウ糖を100とした場合の血糖上昇率)も米やじゃがいもと同じくらいなのです。 「絶対に摂らない!」と極端な食事療法に走らないようにしましょう。

また、糖分には脳を活性化するだけでなく、心を満たしてくれる働きもあります。 仕事の合間に甘いものを食べるとホッとしますよね。 食べすぎはもちろんよくありませんが、こうしたメリットもあることや、何より糖分は人体に不可欠であるということを忘れないでください。

低血糖にご用心!

高血糖症は血糖値が高い状態が続くことですが、逆に低すぎても「低血糖症」を起こす恐れがあります。 治療のために血糖を下げる薬を飲んでいる人は特に注意してください。

激しい運動をしたり食事を抜いたりすることで薬が効きすぎ、血糖値が下がりすぎて発汗や動悸、手の震えといった自律神経失調症様の症状が現れます。

ひどくなると集中力の低下や倦怠感、眠気やめまい、最悪の場合は意識障害に至ることもあるのです。 低血糖は健常者でも過剰なダイエットや不規則な食事が原因で糖分が不足して起こることもあるので気をつけましょう。