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肥満はやっぱりよくない?

肥満 メタボリックシンドロームの診断基準には腹囲が含まれています。 男性の場合、85cm以上なら内臓脂肪が蓄積している可能性があるとされています。

かつては太っていることは財力・権力の証であり、女性たちも「もっとぽっちゃりしたい」と願ったものなのに、今や正反対。

「肥満は万病のもと」と言われるようになって久しく、日本は立派なダイエット大国です。

太っていると糖尿病にもなりやすい?

糖尿病と肥満には深い関係があります。ある意味、「切っても切れない」と言えるかもしれません。 インスリンは血糖値を下げる他に、脂肪をため込む働きを持っています。 通常、血糖値が上昇するとインスリンが分泌され、エネルギーとして変換されます。

その結果血糖値は一旦上がっても元に戻るわけですが、過食や食べ方によってブドウ糖が過剰になると使いきれなかった分が脂肪として蓄えられるのです。 高血糖の人=太りやすい、と言っても過言ではないでしょう。

太っている人はすでに脂肪が蓄積されているということですから、さらなる注意が必要です。

糖尿病が先か肥満が先か

インスリンは自ら脂肪をため込む性質を持っているくせに、増えすぎると効き目が悪くなるという困った特性があります。 特に問題なのが内臓脂肪。 この脂肪細胞から出るホルモンの影響で、インスリンの効果がさらに低下すると言われているのです。

この状態を「インスリン抵抗性」と呼び、肥満の人は標準体型の人より効果が薄い分大量に分泌しなくてはならないため、ますます太りやすくなる→さらにインスリンが効かなくなる、という悪循環にはまってしまいがちなのです。 つまり、「どちらが先か」とは言い切れないということですね。 血糖コントロールと併せてダイエットにも力を入れるべきかもしれません。

こうして肥満とインスリンの綱引きを続けていると、いずれ膵臓は疲弊しきってインスリンを分泌する能力そのものが損なわれてしまいます。 これが高血糖から糖尿病に移行する最大の原因なのです。 最悪の場合は生命維持のためにインスリンの自己注射が必要になってきますので、その前にぜひ引き返したいものですね。

ではやせればよくなるの?

やせたからと言って糖尿病がすぐによくなるわけではありません。 残念ながら一度罹患してしまえば「治らない」とも言われています。

もちろん食事や生活習慣、血糖コントロールなどに注意すれば、健常人と変わらない生活をすることはできます。 しかし、なるべくなら糖尿病にはなりたくない…というのが本音ですよね。

高血糖のうちであればまだ改善の余地はあります。 「糖尿病ではないから」と放置してある人、肥満が気になる人は医師に相談したり血糖値を検査したりして、自分の体の状態を知るところから始めましょう。