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食べ方で血糖値の上昇が抑えられる!?

血糖値の上昇 数年前ブームになり、現在でもその有効性が支持されて定番化している「低インスリンダイエット」。

もともとは糖尿病患者のための食事療法であったことをご存知でしょうか? 糖尿病はインスリンの分泌量低下のために高血糖状態が続くことでさまざまな合併症を引き起こすもの。 食べ方に注意して血糖値を急激に上げないようにすることは理にかなっているのです。

おさらい・低インスリンダイエット

低インスリンダイエットを一言で説明すると、「体を疑似糖尿病状態にすることでエネルギー代謝を活性化させる」。 具体的には炭水化物の摂取量を極端に抑える(1日50g以下)ことで血糖値を低めに保ち、インスリンの分泌をも抑制するというものです。

体内の脂肪細胞は、血中のブドウ糖量を監視する酵素を持っています。 ブドウ糖が多ければ「食後である」と判断して中性脂肪を生成し、逆に少なければ「空腹である」とエネルギーにするために脂肪を分解し始めます。 低インスリンダイエットはこの体の働きを逆手に取った方法と言えるでしょう。

糖尿病患者がやせるわけ

糖尿病が進行するとやせてくるのはまさにこの原理です。 インスリンの分泌が不足すると、エネルギー源であるはずのブドウ糖は筋肉や脂肪細胞に入り込むことができなくなります。

その結果、血中のブドウ糖濃度が異常に高まる一方で脂肪がどんどん分解されることで自覚のないままにやせ始めるのです。 また、肝臓ではブドウ糖の代わりに「ケトン体」というエネルギーが生成されます。

「ケトン体」は人体にとって大切なものではありますが、過剰になると血液を酸性に傾けて「酸血症(ケトアシドーシス)」と呼ばれる症状を引き起こします。

これを防ぐために、人間の体にはケトン体を呼気として体外に出したり、尿として排泄したりする機能が備わっています。

「近頃急激にやせてきた…」という人は、尿や血液を調べてもらうとよいでしょう。 尿中にケトン体が表れ、糖尿病が発覚することも決して珍しくないからです。

糖尿病患者に炭水化物はNGなの?

では、糖尿病の人は炭水化物を摂取しない方がよいのでしょうか? この論争は長きに亘って繰り広げられており、未だ明確な答えは出ていません。

確かに炭水化物を抑えればその分血糖の上昇は防げるでしょう。 しかし、三大栄養素の一つであり、人間の体のエネルギー源でもある炭水化物を完全に断ってしまうことはほぼ不可能です。

何よりも、「食べる楽しみ」から遠ざかってしまいます。 なるべく夜は控えめにする、寝る3時間前までには食事を済ませる、食物繊維を摂取する、ゆっくりよく噛んで食べるなど工夫してみてください。 おすすめは野菜→肉・魚→ご飯(炭水化物)の順で食べること。 血糖値の上昇を抑えるのに効果的とされている食べ方です。