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糖尿病とインフルエンザのちょっと怖いお話

インフルエンザ 毎年、秋の半ばから終わり頃までには済ませておきたいインフルエンザの予防接種。 型は一定ではありませんし、ワクチンを射ったからといって絶対に罹らないというわけでもないのですが、不特定多数の人と日常的に接する機会のある社会人であれば当然のマナーでしょう。 特に糖尿病の人は必ず接種を受けるようにしてください。

糖尿病患者は免疫力が低下している

糖尿病に限らず、慢性疾患のある人は一般的に免疫力が低下していると言われています。 実際、アメリカではインフルエンザで入院した成人患者の約80%に糖尿病やぜんそく、心臓病などを患っていたとか。 免疫力の低下は老化現象の一つでもあります。若い人より高齢者の方がどんな疾患でも悪化しやすいのはそのためです。 また、本来なら人体に影響を及ぼさないような菌で感染症を起こす「日和見感染」も特徴です。 そして、こうした現象は糖尿病患者にもしばしば見られるのです。 インフルエンザにも人一倍注意した方がよいでしょう。

ワクチンは万能ではない

予防接種を受けたから安心、ということはありません。 人混みではマスクを着用する、帰宅したらうがいと手洗いを励行するといった最低限の予防は欠かさないようにしてください。 最近ではワクチンが不足して、接種を受けたくても受けられない、ということもあるので(数年前にニュースになったこともあります)、早めに予約をしておきましょう。 ワクチンの接種から抗体ができるまでにおよそ2週間かかります。 その点も計算に入れて予定を立てるとよいでしょう。

恐怖の「シックデイ」

インフルエンザにかかるとほとんどの場合高熱を発します。 嘔吐や下痢などを伴うこともあるでしょう。 こんな時は食欲なんてとてもわかないことは想像に難くありませんよね。 水分だけは補給して、後は安静にして回復を待つ…普段健康な人であればこれで充分です。 しかし、糖尿病患者に限ってはそうもいきません。 こうしたインフルエンザにつきものの症状のために、食事ができない日のことを「シックデイ」と呼びますが、血糖コントロールができなくなることで起きる症状の危険性を考慮する必要があるのです。

ケトアシドーシスとは

1型糖尿病患者の場合、特にケトアシドーシス(DKA)に注意しなくてはなりません。 ケトアシドーシスは血液中にケトン体が増加することで起きる酸血症です。 高血糖による多尿から始まる激しい脱水や吐き気、嘔吐などが主な症状ですが、処置が遅れると立っていることも困難になり、昏睡に至ることもあるのです。 2型糖尿病であっても、インスリン抵抗性の強い高齢者の場合、高血糖になることがあります。 いずれにしても、「食べない」ことは糖尿病患者にとっては重大な影響を及ぼしかねないということ。 どうしても食べられない時はかかりつけの医師に相談しましょう。