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糖尿病の人が気をつけたいこと

気をつけたいこと 最近はあまり聞かなくなりましたが、一昔前は「糖尿病で脚を切断した」という人も珍しくありませんでした。

いったい何の関係があるのか不思議に思われるかもしれませんね。しかしこれはれっきとした合併症の一つ。

糖尿病の合併症としては網膜症・腎機能障害・神経障害などがよく知られていますが、その他にも見逃せないさまざまな症状があるのです。

糖尿病で壊死が起こる!?

糖尿病壊疽という言葉をご存知でしょうか。 これこそがかつて多くの糖尿病患者が脚を失う原因となった症状です。 壊疽とは皮膚の傷から細菌に感染することで化膿し、さらに進行して皮膚だけでなく皮下組織までが死んでしまい、腐ってくるものです。 一旦壊死した皮膚や組織は、もう元に戻ることはありません。 切除、壊死が骨に至ってしまった場合には切断するより方法がないのです。

インフルエンザの項でもお伝えしましたが、糖尿病患者は免疫力が健常者に比べて低下しているため、感染症には注意が必要です。 それは外傷でも同じこと。

糖尿病壊死のほとんどは、足にできた靴ずれや豆などから始まると言われています。 黒いアザのようなものができたら、すぐ医師に診てもらいましょう。 初期のうちに発見・治療ができれば充分完治が見込めるからです。

糖尿病→動脈硬化、恐怖の黄金コース

壊疽は細菌感染だけでなく、動脈硬化が原因でも起こります。 糖尿病患者は心臓や脳以外にも、足の血管にも注意する必要があるのです。

メタボリックシンドローム検診が導入された目的は、日本人の死因の多くを占める血管障害に対する意識を高め、予防することでした。 脳と心臓の血管障害を併せると、死因第一位の悪性新生物(がん)を上回ります。要介護状態や寝たきりになってしまうなど予後もよくないことから、平均寿命だけでなく健康で治療を受けずに過ごせる健康寿命を延ばす狙いもあったと思われます。

血管障害の原因は動脈硬化です。自覚症状がほとんどなく、ある日突然心筋梗塞や脳梗塞として表れることから、「サイレントキラー」とも呼ばれる危険な疾患です。

糖尿病患者の場合、心臓や脳の他に、足の痛みや冷えを感じたり、脈拍が早くなったように感じる下肢閉塞性動脈硬化症が起こりやすい傾向があります。

これが悪化してくると今度は歩行が困難になる間欠性跛行(かんけつせいはこう)に移行し、さらに足先から血管が詰まっていき、壊疽を起こす危険性が高まってくるのです。

意外?歯周病も合併症の一つ

歯周病も糖尿病の合併症の一つに数えられています。 歯周病は初期の歯肉炎から末期症状である歯槽膿漏までいくつかの段階がありますが、共通しているのは歯肉溝浸出液の量が多いこと。 これは常時分泌されているものですが、炎症があると増加すると言われています。

糖尿病患者はこの浸出液中のブドウ糖濃度が健常者の2倍にもなることから細菌が繁殖しやすく、免疫力も低下しているため悪化が早いとされているのです。